Lepy LP-2024A+を2入力にする改造

 LP-2024A+を知人に頂きしばらく使っていました。値段の割に良い音がすると話題のアンプです。

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 入力は3.5mmステレオジャックとRCAピンジャックの2つですが、入力切替スイッチはありません。両入力端子は導通されており2入力と言うよりは電気的には1入力の仕様になっています。

 普段はテレビのオーディオ出力を受けているのですが、加えてbluethoothオーディオの受信機もこれにつなげたくなり無理やり2入力にしたところ音が小さくなっていました。セレクタを設けて切り替えにするのもイマイチです。bluethoothオーディオはスマホやPCからそれぞれつなげたい時につなげるので、操作はbluethoothの接続だけにしたいと思いました。

 と言うことで、LP-2024A+の入力端子の裏側にミキサー回路を追加することにしました。

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 入力コネクタは左下に2つ並んでいます。元々はその隣にスピーカー端子もあったのですが、粗悪な作りで早々に壊れてしまい取り外してケーブル直結、その先に端子ブロックを半田して使っています。

 入力された信号はC30,31を通りボリュームに入ります。ボリュームが初段のオペアンプ(NJM4580D)で作る反転増幅回路の増幅率を決める抵抗比を作っています。

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 カップリングコンデンサ(C30,31)の間にミキサーを挿入するために2.2uF無極性のケミコンを撤去しました。

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 3.5mmステレオジャックとRCAピンジャックを導通しているパターンをカットし、RCAピンジャック側に入っている分圧抵抗と同じ回路をステレオジャック側にも作ります。

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 ミキサー回路は初段と同じオペアンプ(NJM4580D)を使いこんな感じにしました。反転増幅回路の増幅率は-1です。

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 ミキサー回路の基板を作りオペアンプに両面テープを貼りアンプの空きスペースに付けました。各所からバイパスする線を引き回して完成です。

 2入力同時接続でも音が小さくなることはなくミックスされて出力されるようになりました。頂きもののアンプまだまだ活躍できそうです。