Arduinoは行方知れずになる

 沢山買ったはずのArduinoや互換基板、使いたい時に何故か見当たらないことがあります。何かの試作に組み込まれたり、実験用の仮組の中に紛れたり、仕事の開発環境の一部となり保管されてしまうことや、どこかに嫁に出されてしまうなどして消費され、気が付いたときには在庫が無くなっているのです。

 最近はArduino本家の基板を使うことも減り、在庫がなくなると秋月さんのATMEGAマイコンボードを補充しています。この基板は150円とコスパが良いです。

akizukidenshi.com この基板のお気に入りポイントは、リセット信号をピンで切り離せるところです。数時間に一度程度しか起こらないファームウェアのバグをとらえたい時など、適当なスケッチを書いてデバッグ対象のマイコンに接続しっぱなしに。そんなとき、DTRリセットを無効にできるは便利です。

 場合によっては使いにくいところもあります。3.3V 8MHzで動かしたいとき、パターンを切り貼りするのが少々やり難かったりします。また、Arduino+Windowsあるあるの、ボードの数だけCOMポートの番号ができしまう問題があります。COMポート番号が沢山出来るのは嫌なのでArduino Proみたいな6ピンのシリアル端子が欲しいのですが、シリアルモジュールのピンを利用して6ピンをうまく配置する改造もやり難いです。

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3.3V 8MHz版のATMEGAマイコンボード

 そんなこんなを考える度に自分仕様のATMEGAボードが欲しいと思いながらも、秋月さんのATMEGAマイコンボードを使ってきました。次に在庫が切れたら作ろうと思い、、、NC切削で作れる片面パターンを引いてみましたが、なんとなく作らずに1年くらい経ちました。。。

 そんな時ふと気付いたのですが、ちょくちょく注文している基板屋さん、送料を除けば10枚$5で、なんと秋月さんの基板より安いのです。DHLの送料が入ったら秋月さんにはかないませんけど、DHLが無かったら安いのですよ。

www.pcbgogo.jp これって数年前には考えられないことで、高々10枚の基板を作って秋月さんより安いって革命的と思うのです。何かの「ついでに」注文することで自分仕様のマイコンボードにはコスト革命が起こる。そーなったら、NC用に無理やり引いた片面パターンを両面仕様に修正したくなってきました。そしてこの基板を「ついででいーの」と呼ぶことにしました。

 

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5V 16MHz仕様の、ついででいーの

 しかしながら、今回作ったボードサイズの物を工作に使うことは少なくなってきました。サイズ的に大きいのでマッチする場面が少ないです。やっぱり小さい方が収まりもいいので、大きなマイコンボードの役割は、開発初期段階の試作や動作確認、開発環境中の治具的な役割にシフトしています。

 下の写真は上から、ついででいーの、Arduino nano互換、Extra-coreと呼ばれるボードです。

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基板の大きさ比較

 大きな基板でファームウェアや周辺回路を開発したら、Extra-coreを使って色々な所に組み込んでいます。