バッテリー内部抵抗計測キットの組み立て

この記事は2012/4/24のものです。

IW7807のキット版の販売は終了してしまっているので、今となってはあまり役に立たない記事かも知れません。当時作ったキットは今でも壊れず電池の評価に活躍しています。

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 ニッケル水素電池の内部抵抗を把握するのに重宝している内部抵抗計キット(IW7807)について性能レポートを以前に書きました。

 その後、約3カ月間、単3ニッケル水素の内部抵抗のチェックを続けています。内部抵抗の側面から劣化の過程が明らかになるようなデータが取れるには時間がかかりそうな感じです。自動的に充放電して内部抵抗をロギングできるようすれば早々に面白いデータが得られるように思いますが、なかなか手が出ませんw

 で、今回はかなりライトなネタとしてIW7807の組み立てとケースの話題です。

■部品は少ないので組立容易

 販売サイトを見ると「ハンダ付けに自信のある方には、キット版もあります」的な記述がありますけど、このキットは初心者がハンダ付けの練習にはちょうどいい感じの量だと思います。ただ一点、ハンダ付けする時気になるのは、このキットICソケットが付いてこないのです。ハンダ中にICが壊れちゃうかもしれないので、心配な人は28ピンのICソケットを別途用意した方がいいかもしれません。私もソケットを使っています。

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 キット版と頼むとバラバラの部品と基板が届きます。取り説を見ながら淡々とハンダ付けすれば良いので、ハンダ付けに慣れていれば20~30分くらいで組み上がるでしょう。表面実装部品が2種類ありますが、表面実装の中では大きなサイズですのであまり心配ないです。

 余談ですが、C6のハンダの具合によって測定中にキーンと言う微かな音がする時があります。音が気になる時はC6のハンダをやり直すと良いです。

■秋月のケースがぴったり

 IW7807の基板は緑と黒の2バージョンがあって、緑の方が少しサイズが大きいです。黒の場合のみ秋月のプラスチックケースにぴったり収まります。このケースは内寸の高さが19mmしかないのであまり高いスペーサーを使用する事ができません。そこで、基板四隅にナットをハンダ付けしてスペーサーとする事にしました。ちょうどいい事に穴の周りはレジストがありません。

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 四隅の穴の位置に合わせてケースの底に穴を開ければネジ止する事ができます。IW7807は左側にプローブと電源端子が集中しているので基板の位置はやや左寄りに設定するのが良いでしょう。続いて、底に基板を仮止めして左側面の穴の位置を決定します。

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 電源の穴が一部フタにかかってしまいますが上の様な感じに仕上がりました。

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 最後に底に適当なゴム足を付ければ完成です。透明ケースはLCDがそのまま読めていい感じです。