UARTの2分岐治具の作成

 デバイスのUART端子1つに対してPCから2本のUARTケーブルを同時に接続できる治具を作ります。
 Arduinoのようにシリアルブートローダを持っているデバイスファームウェアを開発するとき、動作確認用のターミナルソフトがCOMポートを占有していると書き込みソフトでCOMポートが開けない、その逆のパターンもあり両ソフトのCOMポートを閉じたり開いたりの操作がめんどくさいなと感じていたのがモチベーションです。

 回路は簡単です。PC側の受信はそのまま接続、PC側の送信はダイオードを使ったワイヤードORとしました。デバイス側の受信ポートがプルアップされていない場合もあるので、片方のチャネルを10kΩでプルアップしておきます。

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 ピン配置はいつも使っているFTDIの6ピンケーブルと互換を持たせています。

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 基板はこんな感じに仕上がりました。

 使ってみた感じは、ファームウェア書き込み中はターミナルソフトに化け文字が流れて、静かになったら書き込み完了したとわかります。たまたま使っている旧Freescale社の書き込みソフトは書き込み中にウインドのフォーカスが無くなるとプログレスバーが止まる不具合があり、動いているのかどうか不安だったのですが、通常は目障りな化け文字が安心感を与えてくれる結果となりました。